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思い出し怒りというのがあるらしい

思い出し怒りとはとは?

以前に見たり聞いたりしたことを思い出して笑ってしまう、思い出し笑いはよくあるが、同じように思い出し怒りというのもある。
思い出し怒りとは、過去に起こった出来事や言動を思い出した際、その当時感じた怒りや憤りが再び湧き上がってくる現象を指す。
誰かに対する不満や不平、あるいは過去にされた嫌なことや不当な扱いなどが今もなお心の中に残っていて、それを思い出すことで怒りが再燃してしまうのだ。

その人に出会うとか、過去にされたことと似たことが起こったなど、思い出すきっかけがあるケースもあれば、ふと理由もないのに思い出してしまうこともありえる。
今はなにも怒るような出来事は生じていないのに感情は怒りに満たされてしまうため、本人にとっては気持ちが不安定になってしまう感情である。
また周りにいる人にとっては、どうしてその人が怒っているのか理解できないため困惑してしまうことが多い。
こうしたことから、思い出し怒りはできるだけ避ける、もしくはすぐに鎮める必要があるものと言えるだろう。

パートナー間で起こる思い出し怒りは危険なことも

こうした思い出し怒りは、どこでも誰に対しても起こりえるものだが、やはりパートナー間で生じるケースが多い。
パートナーは互いに思いやりを持ち、コミュニケーションを取る必要があるが、コミュニケーションが不足すると二人の間での誤解や不信感が生じてしまう。
相手の言動をふと思い出して怒ってしまうのは、こうした原因が多い。

現実的な理由としては、お金に関する意見の違いや、家計のやりくりについて意見が合わないということもある。
実際にこの原因は、パートナー間での衝突が発生する理由の上位に入るものである。
同じように、家事や育児などの負担が片方に偏っている場合、負担の重い方が不満やストレスを感じることがあり、それが原因でパートナー間での怒りが生じてしまうことも多い。

怒りを鎮める方法

思い出し怒りが湧き上がった場合、まずは自分自身を落ち着かせることが重要である。
深呼吸をしたり、数えたりすることで自分自身の感情をコントロールすることができる。
その場ではできないかもしれないが、タイミングと場所を見計らって、思い出し怒りの原因となった出来事について相手と話し合うことで、誤解や不満を解消するよう努めるべきだ。
相手に自分の気持ちを正直に伝え、相手の気持ちも理解することで本当の意味での対処ができ怒りの原因をなくせるというわけである。

過去に起こった出来事に対して、ある程度は受け入れることが必要だ。
過去についていつまでも怒りを持ち続けていても、自分自身が苦しむだけだからだ。
過去の出来事を受け止めたうえで、今後はそのようなことが起こらないように自分自身ができることを考えるようにしよう。